信用取引の始め方

さて、ここまで空売りのことについて、信用取引のことについていくらかの基本的事項を述べてきました。
ここで、実際に信用取引を開始して、空売りというテクニックを使用して大きな利益を上げるためには、具体的にどういうプロセスを踏んでいくのか、また信用取引にかかる経費やその他の注意点などを、この章でまとめておきます。
さて、信用取引を行うには、信用取引専用の口座を開く必要があります。
その前に通常の証券口座を開設していなければなりません。
ですから、信用取引を始めるに当たっては、まず通常の証券口座を保有していて、実際に証券の取引に手を染めていることが必要になります。
株式の現物だけの取引をする限りにおいては、これは投資家が自分の資金の範囲内で行うものですから、証券会社は仲介を行い、手数料を得るだけです。
しかし、信用取引の場合は証券会社がお金なり株式なりを貸し付けて行いますので、これを返却して貰わなければならないわけで、すなわち証券会社もリスクを負うことになります。
もちろん、信用取引をする投資家の方もリスクを負っているわけですから、信用取引を始める際には通常の現物株式による株取引の経験があり、信用取引でも利益を出すことが期待できる状態でなければならないことになります。
したがって、通常の証券口座なら問題なく開設できるのが普通ですが、信用口座の場合は、開設前に審査があります。
この審査の基準は証券会社によって異なっていますが、概ね、投資経験、年収、金融資産、などについて記入した書類による書類審査の後、電話の審査があるのが普通です。
書類審査だけの証券会社もあるようです。
審査の甘い証券会社(新規参入の証券会社などでは審査が甘いという噂もあります)で口座を開設して、とにかく信用取引を始めるという考え方もありますが、信用口座を開設して信用取引をするのは、利益を得るのが目的なのですから、やはり適正な株取引の経験があり、あるいは十分な資金を有しているなどの条件を満たしているかどうかを、まず自分でチェックすることが大切です。
ものを客観視できることが、信用取引に限らず、さまざまな取引において必要です。
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